草の花

kusano_hana

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「同性愛」とか「やおい」というとき、この小説が理想でした。何年かぶりに読んでみました。やはり美しいし、観念的です。そして紙の本の文字は小さいです。新潮社がAmazonとKindleで決裂したのは本当に悲しいです。新潮文庫が一番気に入っていて、好きな本はそこに多くあるからです。

サナトリウムの手術で亡くなった汐見は、学生の頃、美しい藤木を、招集直前にその妹千枝子を愛しました。でも、ふたりとも汐見を受け入れなかった。その理由は、「自分を通じてベアトリーチェのような理想像を見ている」からです。本来の、ちっぽけな、くだらない自分を愛するのではなく、それを理想化した像を愛しているから。背景にあるのは汐見の孤独です。神を愛さず、人を愛さず、理想像だけ愛している。

でも理由はどうでもいいような気がします。いつ戦争に取られるかわからない中での恋、それ以前の高等学校での同性への思い。この本が好きなのは、それが同人誌になってないからです。基本的に、誰でも読める物語になっているからです。

女性にとって男性同士の心のつながりは、別に肉体関係がなくても永遠の憧れです。ハンス・ウルリッヒ・ルーデルが戦友と交流する様子は、戦争に行きたくなくても嫉妬心を覚えます。

どうしても、誰かにからかわれない、私のこのテーマの小説を書きたいです。ベースは2000年に紙の本にしたことがあります。1部、2部、いつかなんとかしたいと思って取ってあります。なんとバイオテクノロジーです。細かい話を書くとばれるし、その頃とは技術も格段に進歩しています。いまはiPS細胞の時代ですから。

全部いっぺんに書くのはつらそうです。100円で20〜30ページでまずは1エピソード日本語で書いてみたいです。でも、ドイツ語が合うような気もします。

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